2019年私的ベスト10

ああ、後10分で2019年とおさらば!

別に誰も読まなくてもいい、私的に小さな感動を与えてくれた事、物に感謝を込めて

ベスト10を記しておきたい。最近忘れっぽくていけない。

 

①インド映画「バジュランギおじさんと小さな迷子」化粧が流れるほど泣くってあり?あるんだ。

②渋谷「堀内ベーカリー」のフォンダンショコラ白身魚フライパン。(残念ながら3月末閉店)

③紺野千春「Cafe du Passage」軽井沢の雑貨店で流れていて気に入ってCD買い。

④「空気階段」水川かたまり もうブレイクしてる?

⑤「シマダヤの本生味噌ラーメン」3食で199円とかで今年もお世話になったな。ちなみに醤油味はイマイチだと思うけど。

⑥「グスタフ・クリムト展」

⑦映画「メランコリック」とにかく見るべき。同窓会シーンが秀逸。

⑧町屋良平「愛が嫌い」久々に小説読む事の喜びに震えた。

甲府「湯村ホテル」小さくて心地いい。温泉の泉質も良き。

⑩「松平修文遺作展」(青梅市立美術館)へ足を運んだ帰り、三鷹の古本屋で松平修文歌集「水村」を発見するとは!もちろん購入。

 

という訳で2019年も小さくつつましく!過ぎ。町屋良平の「ショパンゾンビ・コンテスタント」を読みながら2020年になってしまう。

町屋良平って、漢字で書くところひらがなのままだったり、最初えって思ったりしたけど、なんかいい。読んでる間がいい。終わらないでくれ的な。

2020年は備忘録的な意味でもっとブログに記しておかねばなるまい。

 

 

京都シネマ 「メランコリック」

 

台風19号のあまりの被害になんとなく引きこもってたけど、30日から京都へ。

31日からの知恩寺の古本市。後は、細見美術館中村芳中展くらい見られたらいいかと思い立って四条のホテル2泊。

初日は夕飯を早めに済ませ、さあ、どうしようかとスマホ京都シネマのスケジュール表を見たら、渋谷で見ようと思ってまだだった「メランコリック」がかかってる!

8時25分からと遅いけど、タップリ時間はある!

で、見たんだけど。なんと当日主演男優と助監督が全国行脚の途中とかで京都シネマトークも聞けたのだ。ラッキー。

映画、スプラッターかと思って引いてたんだけど、違うよ!むしろコミカルで何度も笑いの声が。で、活劇の要素もあり、どんでん返しありのなんて言ったらいいんだろう。

とにかく見ろよとしか言えない。

聞けばホントに低予算でほぼ無名に等しい仲間で、そして若い。けど、やってくれたなと。私は同窓会のシーンで、和彦が残り物の葉っぱしかないサラダを取り分け、もそもそと喰うシーンがいちばん好き。

8月から公開されてたんだけど、未見の方はぜひ、ぜひ見てください!

 

久々の早稲田松竹2本立

このところ、自室でYouTubeばかり見てすっかり引きこもっていたのですが、高田馬場の餃子屋さんをググって、ふと早稲田松竹どんなのかかってるかなあと見てみると、

ウディ・アレントッド・ヘインズの2本立て。しかも今日まで。なんとか16時台の上映には間に合いそう。で、行ってきました。

ワンダーストラック」(2017 トッド・ヘインズ

「女と男の観覧車」(2017 ウディ・アレン

ウディ・アレンのほうは、ケイト・ウィンスレットが生活に疲れた元女優?を演じており、年下男との不倫に甘い夢を見るイタイ女を見事に演じており、なかなかの迫力。

現実を見ようとせず、自分はモテてた、イケてると思い込もうとするそのイタさは、テネシー・ウィリアムズの「欲望という名の電車」のブランチを思わせるような。

この映画、登場人物の誰ひとりとして幸せとはほど遠くみな

そこはかとなく寂しい。

でも、脚本としてはよく出来ていたと思う。ま、いつものウディ・アレン調だけど、新派か歌舞伎のような安心して見ていられる芸に感心した。

知恩寺 秋の古本まつり これいただくわ!

ピンポンと宅配便が届いた。

神田古本まつりで5冊買ったばかりなのに、京都知恩寺の秋の古本市へも行っちゃったのでした。初日に9冊早速お買い上げ。

「元職員」(吉田修一

ちくま文学の森3 幼かりし日々」

「石の来歴」(奥泉光

大手拓次詩集」(神保光太郎編)

「歌集 豹變 塚本邦雄

竹内栖鳳」(田中日佐夫)

「愛の顛末」(梯久美子

「貧乏だけど贅沢」(沢木耕太郎

徳田秋聲の文学」(野口富士男)

3冊で500円くらいの本、500円くらいのプライスからのセレクト。

希少本マニアではないので、自分が読みたい本ばかり。大手拓次詩集は持っているけど、持ち歩きに手頃なサイズ感に惹かれて。

徳田秋聲の本は分厚くてずっしりの労作。これがいちばん高かったかな。しかし、活字が小さいなあ、ひと昔前の本は。老眼にはキツイ。読了できるでしょうか?

吉田修一の本は装丁が気に入りました。

 

出町柳の渋い喫茶店の珈琲が旨かった。修学旅行生らしき男子高校生?が「4人なんですけど、2人しかコーヒー頼まないんですけど、いいですかあ?」と入ってくるもおばちゃんは「ええよ ど~ぞ」と優しい。

ちゃんとサイホンで淹れてるらしき美味しい珈琲が300円。ごちそうさまでした。

 

神田古本まつり 鯛焼きより安い古本

竹橋の近美工芸館の「インゲヤード・ローマン」展を見た帰り、このまま帰るには惜しい気がして、神保町界隈へ。

鋪道を埋める古本屋のテント。人がビッシリ。早くも「神田古本まつり」が始まっていたのでした。

毎度の事ながら、古本の多さと人が多過ぎるのに圧倒されてしまい、もうひとつ古本漁りの楽しさがない。

とは言いながら、やっぱり買ってしまった。

「大東京繁昌記 山手篇」(著者 島崎藤村他)300円

「ジュリエットの悲鳴」(有栖川有栖)100円

「幽界森娘異聞」(笙野頼子

木馬館」(萩原葉子

「秀句350選 花」(嶋田麻紀)

以上3冊で500円

〆て5冊で900円なり。1冊当たりの単価はほぼ鯛焼き並みかそれより安い。

 

でも、大東京繁昌記には、お気に入りの徳田秋声も入ってるし、笙野頼子の本は大好きな森茉莉へのオマージュ?かしらん。萩原葉子の本は思いがけず著者サイン入り。とお得感満載。

ホント、頭からしっぽまで楽しめそうだ。

 

 

徳田秋聲ラブ!

二度目の金沢。せせらぎ通りの「オヨヨ書林」へ。

古い倉庫のような建物に古本がざっくざく。開いててよかった。

いちばんに目に付いた棚に運よく、徳田秋聲の「新世帯/黴」を発見!

映画「あらくれ」が徳田秋聲原作と知ってからのファンなので、即買い。800円。

店内をうろうろしたあげく、他にも買ったものリスト

「モリはモリ、カヤはカヤ」熊谷榧(1000円)

「KAWADE夢ムック 半村良」(500円)

ユニクロ帝国の光と影」横田増生(200円)

金沢3泊したけど、奇跡のように雪もなく暖かだったから、帰って来てビックリ。

まさかの雪。でも、おこもりして徳田秋聲読んでた。やっぱいいなあ。

新世帯も黴も新婚世帯の話なのに、ちっともラブラブじゃないし、「黴」では笹村という主人公の男が妻から二人目の妊娠を告げられるや「手を噛まれた」と思ったという描写には思わずクスっと笑ってしまった。

若い時ならこの男サイテーと怒っただろうが、私の年齢だと「ま、それほど好きでもない妻の妊娠だったら、男の正直な気持ちだろうなあ。」と納得できるのである。

この身も蓋もない感じを冷徹に書く。男女のどうしようもなさ、女のふてぶてしさを容赦なく書く。徳田秋聲、もうちょっと評価されてもいいのでは。

文豪アルケミストでは、「地味。影が薄いキャラクター」と紹介されているが、私ははしゃがない秋聲のファンです。泉鏡花室生犀星よりも徳田秋聲様なのだ。

 

家電で、美容液を売り付けられる。

二度寝してたら、家電が鳴った。

長電話して来る友達は昨日かけてきたばかりだしな~。

でも、取ってしまったのです。そしたら、なんと美容液の勧誘の電話でした。

 

「美容液より睡眠力」というタイトルでブログったばかりなのに。

このタイミング。なんでわかるの~って感じ。いえ、単なる偶然ですけどね。

よくあるんです。何年も会ってない友達の話をしてたら、その本人から突然の電話とか。

言霊ってやっぱりあり?

で、その美容液ですが、かの有名な大塚製薬の製品で普段ならもちろん1万円以上する商品ですが、初回のみ全く同じ商品を2千円で洗顔剤も付けてなんですが、いかがですか?と。

美容液も乳液もベタつくのはとにかく嫌いとか、シンプルな生活ですので(要するに手抜き)とか断ったのですが、「この季節、乾燥しませんかあ?」とか「眼元の小じわとか違ってきますよ~」とねばること、ねばること。

絶対に継続はしないなら、ま、いいかとOKしちゃったのです。

2千円という値段と大塚製薬で、ふらっとOKしちゃう人多いかも。

でも、絶対に継続はしないと思うから、よろしく。